Tuesday, December 15, 2020

人と人の買収劇

こんにちは。小林です。


今年も残すところあとわずか。

ということで、今年最後は、僕の愛する「商売」をテーマに。


少し思い返してみると、自分が小さいころは、沢山の方が商売をされていたなと。

僕が生まれていない頃は、もっとたくさんの小さな商売ばかりだったのだろうと。

家族が生活するために、家族で商売をする。

だから、沢山の呉服屋があり、金物屋があったのだろうと思います。

それがいつしか、色々な理由であの呉服屋とこの呉服屋が一緒に商売をし、

あの金物屋とこの金物屋が一緒になり、大きな組織になってきたのだと思います。

それは、ある意味、小さな商店や人単位の買収劇が何度も繰り広げられてきた証拠。

そして、買収された方が合理的な場合が多かったのだろうと思います。

それが、今の大企業や中小企業の基礎になっているわけですが、

そう考えると、就職活動とは、人単位でいきなり「買収をお願いする」行為ともいえる。

僕は学生時代のアルバイト以外、一度も買収をお願いする事なく、

商売の実践に身を置いたわけですが、今となっては、それがホントに良かったと思います。


買収をお願いするにしても、買収してもらえる資本や資産があっての事。

買収をお願いする以前のキャピタルが無く、

企業を「お金がもらえる学校(教育機関)」だという感覚で入る人が増えるから、

日本電産の永守会長は、教育機関に対しても色々と怒るんだろうなと(笑)

商売って、最高の勉強だなと、思います。


話は変わって、最近この本を読みました。


読んでみたら、新しい発見は特になく、
ここに書いている内容のほぼ9割、僕が実行している事でした(笑)
僕の会社をモデルに書かれたんじゃないかと思うくらいw
今年初めに書いた内容の重要性を感じました。

「規模と質の関係」

年始と年末の考え方がブレてなくてホッとしました。

以上、良いお年を!

Monday, November 9, 2020

スローと丁寧の違い

こんにちは。小林です。


田舎や地方に住んでいると、「丁寧」や「スローライフ」のキーワードがついてまわります。

しかし、2つを同じ意味に考えている人が多いと思います。


僕は何事においても「緩急」が大事だと考えていますが、

緩みっぱなしで、ずっとスローな人は、ホントに仕事が出来ません。

そして、それは「丁寧」な仕事と同義に思われ、勘違いする人がいるため、

本当に「丁寧」な仕事をしている人にも失礼になります。


仕事は、早く出来る事に越したことはありません。

早く丁寧な仕事をしてこそ、プロフェッショナルです。

ゆっくり丁寧な仕事は、誰でも出来ます。

早くても、丁寧じゃない仕事をしていると、お客さんは離れていきます。

ゆっくりで、丁寧じゃない仕事をしていると、速攻で潰れます。


時間をかけたから良いモノが出来るとは限らないという事を

僕も、もう一度考え直さないといけないなと思います。



Thursday, October 22, 2020

シンプルイズベスト

 こんにちは。小林です。


先日、いつも通り子供と一緒にダゾーンでサッカーを観ていたら、

「”人が1個のボールを蹴り合う”のを観るだけにこんなに人が集まるのって単純にすごいよな!」

と子供が言いまして、イイ感じに育ってくれているなーと感心すると同時に、

改めて考えてみると、

サッカー「1個のボールをただ蹴り合うだけ」

野球「1個のボールを投げて打つだけ」

100M走「決められた距離を誰が一番にたどり着けるかだけ」

テニス「1個のボールを打ち合うだけ」

バスケットボール「1個のボールをカゴに入れるだけ」

などなど、

人間は昔から今もずっと、シンプルなものに魅了され続けて、

シンプルなものしか、広がりが無いのだと、改めて感じます。


ものづくりも同じで、シンプルを保った方が、ユーザビリティの広がりは増える。

複雑で、「これはこう使う道具ですよ」というような製品は、それで終わり。

あれにもこれにも使える、というようなものしか残らないのだと。

そしてそれらのものが見渡すとすべてシンプルを保っているということ。

最新のテクノロジー商品でも同じです。

見た目のデザインだけがシンプルとはまったく違います。


しかし、あれにもこれにも使える道具があるにも関わらず、

用途を分けて色々と展開する方が、ビジネスとしては膨らむ矛盾。

このブログで何度も言いますが、ガラクタが多い世の中ですね。

Monday, September 28, 2020

行動の順序

こんにちは。小林です。


最近、わかった事があります。

それは、行動の順序が2パターンの人間がいるという事。

日本では住所を都道府県から先に書くのに対して、欧米では番地から先に書く、のように。


パターン1:リターンやサポートがあるから(みこして)行動に移す人

パターン2:まずは行動に移して(自己欲求や自己満足ではなく利他の精神を持って)その行動から自然とサポートが集まったり、リターンを得る人


パターン1の例としては、

「こんな制度があるから移住する」

「こんな給料を貰えるから仕事をする」

「履歴書に書けるからボランティア活動をする」

など


パターン2の例としては、

「この土地に惚れ込んで、後先考えずに移住したら、結果的に行政の支援もあったり、周りの人が色々と助けてくれた。」

「人のため、社会のため、自分の出来る事を考え行動に移した事で、結果的に報酬を頂けた」

「自分の起こした行動が結果的にボランティアになっていた」

など


そして、僕の肌感覚として

パターン1が8割、パターン2が2割くらいの割合で社会に存在するのではないかと思う。

そして一般的には、パターン1が「計画的で賢い」といわれ、

パターン2は「後先考えないバカ」といわれる事が多いように感じます。

しかし、パターン1の人はいつまでたっても、イノベーターにはなれないんだと思います。

パターン2の人は、失敗も多いが、人生の充実度は圧倒的なんだと思います。

以上。



Saturday, August 29, 2020

逆張り

こんにちは。小林です。

最近、成功の秘訣は、逆張りしかないと思っています。

しかし、逆張りをするうえで大切な事がいくつか。

1、逆の方向に、大きく化ける希望はあるか。

例えば、2つのどちらかの飲食店に投資をするとして、
1つは、大通りに面した店舗で、通行人も多い。
もう1つは、ひっそりとした場所で、通行人はほとんどいない。
そして、大通り店ではすでに色々な投資家から1000万を集めていて、
あと追加で200万を出してほしいと言われている。
もう一方は、200万は集めたが、1000万を出してほしいと言われている。

この条件だと、当然ほとんどの人は1の方に投資をする。
しかし、2の方のシェフがプレゼンがへたくそだが、
自分だけ料理を食べる機会を得て行ったら、本当に感動するほど美味しかったとする。

どちらか選べと言われたら、2の方に1000万を投資すべき、というお話。

2、分野を変更する逆張りはしないほうが良い。(興味があるor好きな分野に絞る)

例えばスポーツの話をすると、
野球が大好きな少年がいたとする。
運動神経も良く、野球のセンスもあり、努力も出来るとする。
しかし、競技人口の多い野球は当然ライバルも多い。
なので、オリンピックなどへの出場も考え、違うマイナースポーツに変更するなど。
こっちの方が伸びるかも、とか、こっちなら活躍できるとか、
愛情もなく分野だけを選ぶと、長い目でみて後悔が大きい。
それなら、野球という分野の中での逆張りを考えるべき。

そんな事をふと思った8月末でした。
今期はコロナ禍でも無事成長出来てホッとしております。


Thursday, July 16, 2020

何のための努力か

こんにちは。小林です。

勉強・練習・努力

育成現場で良く使われる言葉

人より裕福な生活がしたい。
人よりイイ成績を取りたい。
人よりうまくなりたい。強くなりたい。
人から良く見られたい。

ぜーんぶ、自分のための欲。または親の欲。

塾も、部活も、学校も、習い事も、そんなのばっか。

そんなやつ、
誰かのために勉強や練習や努力をするやつには、一生敵わない。

本来は、勉強も練習も、もっと賢くなって上手くなって、
誰かのため、社会のために役立つため。

もっと賢くなったら、もっと良い薬を開発できるかもしれない。
もっと強くなったら、もっと弱い立場の人を助けられるかもしれない。
もっと上手くなったら、試合を見ている人をもっと楽しませる事が出来るかもしれない。
もっと技術が上がったら、もっと便利な道具で人の生活を豊かに出来るかもしれない。

社会はある一定層の人達の、そういう努力で成り立っている。と思う。
それが本当のプロフェッショナルだと思う。
最後にもう一度。
誰かのために勉強・練習・努力・仕事・行動をするやつには、一生敵わない。

Tuesday, June 30, 2020

段取りと準備

こんにちは。小林です。

段取りと準備の時点で、ほぼ結果は決まっている。

以上。


Sunday, May 31, 2020

釣りに例えてみる

こんにちは。小林です。

先日、ウチのスタッフと話をしていまして、
事業を釣りに例えてみたら、意外と面白かったので、備忘録です。

商品、情報メディア、コミュニティ運営や行政などなど、
なんでも当てはめてみると面白いです。

1、釣りの目的は何なのか

全てはコレです。大きく分けると2つです。

*釣果を求める
*釣果を求めない

以上をさらに細分化すると、こうです。

*釣果を求める(例)
釣った魚を自分で食べるため
沢山釣って、売るため

*釣果を求めない(例)
ストレス発散のため
友人達との親睦のため
買った新車をただ海まで乗りたいだけ
アウトドア風の写真をインスタにあげたいため

2、あとは、目的に沿ったやり方を。これだけ。

何を(誰を)釣りたいか。釣れるエサは何か。
この事業は、撒き餌的存在か。
インスタに映える竿やファッション。
親睦を深めるための話題。
ただ外で読書するための本選び。

以上、
コロナ禍で今一番活躍しないといけないのに、活躍されているのか疑問な、
経営コンサルタントとか呼ばれる人にお金を払うより、
以上を考えてみる方がよっぽど良いかと思います。

Monday, April 20, 2020

ほどほどに

こんにちは。小林です。

新型コロナウイルスの影響で、
世の中の価値観が大きく変わろうとしています。

以前、ユニクロの柳井さんがインタビューで、
「地球環境において、そろそろ臨界点に達して、とんでもない事が起き、ある日ガラッと変わる」
そのように仰っていて、僕もそれを聞いて「うんうん」と頷いていました。

しかし、一方で、柳井さんや孫さんの考えが古いとも思っていました。
以前のブログ「成長という言葉」↓
https://www.masahirokobayashi.com/2019/10/blog-post.html

ずっと前に、漁師の方がテレビで、
「これくらい獲れたらじゅうぶん、後は海に残しておくんだ」
と、仰っていて、資源の事も考えて仕事をされている事に共感を覚えました。

経済や人間の欲望は限りを知らず、どんどん成長出来ると勘違いしていて、
それのツケが回ってきているのだと思います。

リーマンショックの時とは違い、
今回は金融経済がそれほどパニックになっていないため、
この期に及んでマネー経済は活性化してますが、
腹を満たすわけではない紙キレや電子マネーで何も解決出来ない事を、
いずれにしても実感する時が近い将来、来るような気がします。

これからの社会、地球環境など色々な事を考えても、
「ほどほどに」が大きなテーマになるような気がします。

Thursday, March 19, 2020

経済主導のSDGs

こんにちは。小林です。

色々と社会が混乱しており、色々と考える時期かと思います。

思った事を。

母なる自然の恵を利用して、
膨大なエネルギーを注いで、
水、空気、電気、石油、天然ガスを使って、

その仕事は、本当に社会に必要なものなのか、
その商品は、本当に社会に必要なものなのか、
そのサービスは、本当に社会に必要なものなのか、

もう一度、社会で仕事をしている人ほど、考えるべき事かと思います。

広告だ、マーケティングだ、
ストーリーだ、かご落ち率がどうだ、機会損失だ、、、

消費を煽って、必要も無いものを買わせる、
それによって、ジェット燃料を使い、物が運ばれ、
水や空気が汚れ、結果的に、必要なものじゃないから、
すぐにゴミ箱に行き、ゴミが増え。

それを繰り返し増やす事を、経済成長だと言い、
何をやってんでしょうね、人間は。

自分自身の精進も含めて、今思うところは、こんな感じです。

Saturday, February 29, 2020

デザイン

こんにちは。小林です。

今回はデザインについて。

まずは狭義なデザインのお話。

デザイン家電など、多くの「オシャレ」といれわる商品で溢れた今日、
これからは、本当の意味で「必要」で「心地よい」「使いやすい」と思う商品だけが残るのだと思う。オシャレなガラクタはもういらない。

つぎに広義なデザインのお話。

ビジネスや人間関係などあらゆる事のデザイン。

デザインというのは、時間が経てば真実がバレたり、陳腐したりするのは頂けない。
どこかの地域や国で先に流行ったものを持ってくるタイムマシン経営などはまさにこれで、5年10年したら必ずダメになる。
それまでの間に甘い蜜が吸えたら良いではないか、という意見もあるかと思いますが、たった10年そこらだけのために、そんな労力を費やすのはどうかと思います。

人間関係も同じで、何か問題を抱えている人は、自分を知らないグループや地域を転々としていればバレない場合が多いのですが、遅かれ早かれ生きづらくなる。
まあ40年や50年もたてば、誰が正しいのか、誰が信用できるのか、ハッキリする。
これは真実です。



Monday, January 6, 2020

規模と質の関係

こんにちは。小林です。

新年あけましておめでとうございます。
突然ですが、今年は改めて「質」の高い商売をしたい思います。

規模を大きくして質が向上するのであれば、規模を追うべき。
規模を大きくして質が低下するのであれば、規模を追うべきではない。

僕は、そんなふうに思います。
会社も、工場も、製品も、サービスも、あらゆる組織も、
なんならスポーツ選手などの身体づくりにも当てはまるかと思います。

今年もよろしくお願いいたします。