Thursday, December 17, 2015

物事の捉え方

こんにちは。小林です。

今年最後の投稿になるであろう今回は、「物事の捉え方」について考えてみました。

まずは、ビジネスについて。
よく、ビジネスを、「だまし合い」だとか、「欲深い競争」だとか、と捉える人がいますが、
実際のビジネスにおいて、そのような側面が無いとは言えませんが、そのように捉えるのは少し悲しいな~と思いますし、そのような思いでビジネスをやっても面白くないだろうな~と思います。
僕はビジネスが大好きですが、それは、やはり、サービスや商品を通して、社会の役に立てていると実感するからであり、さらにお金が関わる事で、真剣になって物事を進められる事です。趣味なら、「まあここらへんで」みたいなゆるい感じが許されるのですが、お金を他人からもらうとなると、それ以上の事を物やサービスでして、初めてプロとしてお金がもらえるんだと思います。そして、「競合に勝つ!」とかいうよりも、「この商品・サービスが社会の役に立つか?」という事をまず第一に考えて商売をしています。
なので、あまり、「戦略」とか「競合」とかいう言葉は使いたくないのが、正直な気持ちです。

コーヒーのジョージアのCMに使われているキャッチコピーで
「世界は誰かの仕事でできている」という言葉があるのですが、
僕は、この言葉が本当に大好きです。
http://www.umedasatoshi.com/

どんな高価な車や家や洋服でも、結局は作っているのは世界中の誰かで、その人達がいないと買う事も出来ません。自分だけ他人より良い暮らしをしようと、多くの人が思う事ですが、収入や地位が上がったからと言って、誰かの仕事に頼って暮らしていく事に変わりはありません。
旅行に行ったりする時もいつも思うのですが、飛行機はもとより、現地での電車やホテル、レストランなど、現地でオペレーションをしてくれている人がいて初めて、良い旅行が出来るのだと、つくづく思い、現地の人たちに感謝します。
なので、僕も「商売を通して社会に対する良い歯車でありたい」といつも思います。

先日読んだ、日経ビジネスで、日野原重明氏が学生に対して仰った言葉で、
印象に残る言葉が載っていました。

「今は自分の時間を自分のために使っていい。でも大人になったら、いつか他人のために時間を使ってください。」

僕は、アフターファイブばかりを自慢して、仕事は合理的に効率良くこなすだけの社会人の人達に出会うと、ああ、僕自身も学生の時は、将来は、いかに楽に稼いで、自分の時間を楽しむかばかりを考えていたな~と思い出します(笑)

アフターファイブばかりを自慢したり、自由奔放を自慢する人がいる一方で、子育てや仕事に忙しい人たちもいます。(その中にもストレスと抱えている人と、楽しんでいる人の両方が存在しますが)。一般的には前者の方が「羨ましい人生ですね~」と言われる場合が多いのですが、考えてみると、一生懸命、自分以外の人のため(他人)に時間を使っている後者の方が、実はそれだけで大人としての時間の使い方が出来ていると捉える事も出来ます。

話が変わりますが、「捉え方」の続きで、
今年は日本で「安保関連法案」に関する事が大きな事柄でしたが、
これにおいても、日経ビジネスで日野原重明氏が興味深い事を仰っています。

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「私は今回の安保関連法案には反対です。憲法の精神と正反対のことをしていると考えるからです」

戦争の放棄をうたう日本の憲法には、聖書によく似た考え方が盛り込まれていると日野原氏は言う。

「聖書には「右の頬を打たれたら左の頬を出しなさい」という耐える精神が書いてある。殴られても殴り返さずに耐えるという日本の憲法も、聖書と同じ、耐える精神が盛り込まれています。我々はこの精神を大事にしなくてはならない」

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暴力に暴力で返せば、またいつか暴力で返されるのは、誰もが知っている事ですね確かに。
国の発展も、国と国の競争という捉え方になると、軍事強化に繋がり、それが最悪、戦争に繋がるようになると思いますが、「お互いが共生」という捉え方になると、また違った事に繋がるのだと思います。

さて、まったくまとまりない文章で長くなりましたが、最後に先日、高校時代からの親友に教えてもらった、TEDの動画を紹介します。
この動画は要するに「ストレスの”捉え方”」です。