Friday, September 2, 2022

苦労が人を育てる

こんにちは。小林です。


先日、稲盛和夫氏がお亡くなりになりました。

著書も沢山読ませて頂いて、哲学を自分なりに吸収し、一度もお会いした事はありませんが、稲盛氏とつながりのある京都の友人知人に貴重な話を聞く機会もあり、本当に尊敬する経営者でした。 


以下、AERAでの良記事です。

https://dot.asahi.com/dot/2022083000084.html?page=1


―稲盛会長は、京セラを世襲にされませんでした。なぜでしょうか?

 一つ目の理由は、子どもが娘だけだったからです。二つ目の理由は、京セラは全従業員の幸福を追求するための会社で、稲盛家のものではないからです。三つ目の理由は、世襲してもうまくいくわけがないと思ったからです。

―なぜですか?

 私自身、もともと経営者の素質があったというよりは、必死に会社経営をしていく中で、厳しい環境に育てられました。そこで経営者としての技量や人をまとめていく力を身につけていったと感じています。苦労していない人間が、世襲制で後を継いだとしても、それは私のDNAを引き継いでいるだけのことです。

―経験が人を成長させるわけですね?

 経営者にとっては先天的な能力より、人生の辛酸をなめる中で開花していく後天的な能力のほうが重要だと私は思っています。会社がもうできあがっている以上、自分の子どもであれば、厳しい経験をさせることはなかなかできない。これでは経営がうまくいくわけがないし、道理に合わないと思ったので、世襲にしなかったのです。

子を持つ親として思うのは、子供は自分の知らない分野(あまり口出しできない分野)で頑張らせるのが子供自身の成長にとても良いと思っています。本人に苦労があるとは思いますが、その苦労を乗り越えてこそ本当の自信につながる。

稲盛和夫氏のご冥福をお祈り申し上げます。

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