Wednesday, August 31, 2016

「お客さん」というもの

こんにちは。小林です。

今回は、「お客さん」といいますか、「お金の役割」を考えてみました。

たまに、「お金を払っているから」という理由で、飲食店やその他の施設で、横柄な態度を取るお客がいます。そうゆう人を見かける度に、「お金を払ったらといって、何でもしていい事ではない。」と思うのですが、これは、ある意味、社会全体が「お客さん」という何かわからない抽象的な人物像を作り上げる事によって出来ている弊害ではないだろうかと少し思います。

人は、何かを作ったりして販売すれば、「事業者」になりますし、何かを誰かから購入すれば「お客さん」になるわけですが、何かを作って販売してくれる人がいない限り、他の人は「お客さん」にはなれないわけで、その逆もしかり。

お金を、「誰かに助けてもらう手段(お手伝い券)」として考えてみると、お互いがリスペクトの関係が保てると思いますが、「買う、受けとる、提供される」という考えになると、どうも「お客さん」が「王様」になったような気になってしまう人もいます。

以前、アメリカの親友が「現代は、”白”と”黒”をつけるような映画をみんなが見すぎだ」と言っていて、確かにどの映画やテレビを見ても”ヒーロー”と”悪”の対決ばかりなような気がします。ある映画で、どちらが正義か戦う2人にある老人が「どちらも同じ神の子だ」と言った事が、それらの本当の意味を表しているような気がします。

「お客」と「事業者」の関係だけでなく、僕たちに根付いてしまっている、「どちら側なのか」とか「良いか悪いか分けたがる」という習慣は案外、厄介なものなのかもしれません。